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漢方薬局・温灸院のみやかわ漢方堂

■温灸院院長の病歴紹介

交通事故の後遺症〜その1〜

 小学校二年生の時、犬に追われて道路に飛び出し、車にはねられました。下川クリーニングの車です。隣町の塩竃市(宮城県)の病院に、その店の車で通院しましたので、よく憶えています。頭に繃帯を巻いてましたから、頭部の怪我だったのでしょう。高校生あたりからときどき頭痛が出ていました。おそらくこの時の事故の後遺症でしょう。40歳のころに、それに気がついて、首の鍼治療をするようになって治りました。今でも時々、ピリピリと軽い頭痛がしますから、なかなか消えないものです。
 なかなか治らない頭痛は、子どものころに頭を打ったり、むち打ちしたり、その後遺症であることがあります。乳幼児から小学校低学年までのことは、自分では憶えていないことが多いので、原因特定は難しいものです。

 実は、頭だけでなくて腰も打っていたようで、こちらは30代あたりから出始め、今や始終、腰が重く感じています。左の腰に堅いスジがあり、悪の根源です。冷えるし、思いものをもてないし、なにも長持ちしない。とても良いとはいえませんが、この腰のお蔭で、強引なこともしませんし、無茶もしませんから、冷静になることができました。なので、腰痛はない方が良いのですが、総体的に見たら、良いか悪いか何ともいえません。時々、自分で鍼したりして、太過なく過ごしています。腰痛持ちなので、腰痛の人の気持ちが分かるし、どうして欲しいのかもよく分かります。
 先輩として一言。50歳過ぎると、治りが悪くなりますので、早く治療を受けた方が良いです。それまでは、寝て、安静にしていれば、自分の力で治せますが、50歳を過ぎると戻りにくくなります。治療はなんでも良いですが、鍼が一番はやく治ります。

 身体が不調なのは悪いことかも知れませんが、無理するな、休息をせよ、というシグナルだと思えば、ありがたいものです。中央高速の天井板が落ちて事故が発生しましたが、吊り金具のメンテナンスをきちんとやっておけば、事故にはならなかったと思います。メンテナンスは、中央高速を通行止めにしなければならない、お金がかかるという理由で省略されたようですが、メンテナンスの重要性がわからない人が社長だったので軽く見ていたのでしょう。元気な社長は経営的にはプラスでしょうけど、リスク管理という面ではマイナスだと思います。病気を経験して普段のメンテナンスが重要だと経験している人が社長だったら、防げたかも知れません。善は必ずしも善ならず、悪は必ずしも悪ならず。病気になりたくないものですが、一方的に悪者と決めつけなくとも良いかと思っています。

(2013年1月掲載)

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