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漢方薬局・温灸院のみやかわ漢方堂

■温灸院院長の病歴紹介

腰 その後

 腰は、40代から、自然に違和感を覚えるようになりました。50代に入ると、ふくらはぎがだるい、足の指がしびれるようになり、座骨神経痛に発展するようになりました。腰と座骨神経痛は親子関係にあります。座骨神経痛を訴えても、腰は悪くないという人がいますが、本人が自覚しないだけで、治療家がみれば腰が悪いのは確実です。
 ある日、団子を踏んだかな? と思って足を上げてみたら何も無い。足の裏が腫れているのかなと思っても、まわりと何も変わらない。しばらく続いて、いつのまにか消えましたが、これも座骨神経痛の症状で、軽微なほうです。ときどき患者さんが訴えます。歩くのに障害にならないけど、気になるものです。腰がよくなれば、自然に消えていきます。
 こむら返り。ふくらはぎが痙攣することですが、いろいろな原因があるらしいですが、腰が悪い人が多いようです。夜中に、こむら返りを起こすと、まんじりもせず、収まるまでじーっとしているそうです。人の幸福のひとつに、安眠があります。これが台無しになるのですから、こむら返りといえども、不幸感がひろがります。
 こむら返りは、もともと固くなっていたスジが、わずかな動作で痙攣したものです。もともとの固くなっているスジを柔らかにしなければ、何度でも繰り返します。どうして、固くなったかといえば、血行不良が原因です。なぜ、血行不良になったかというと、腰が悪いので足の血行が悪くなった、同時に足が冷えているからです。足が冷えているというのは、プールで足がつりやすいのが、一番わかりやすいかと思います。足だけ治療しても、根っこは腰ですから、両方治療しなければなりません。
 もし、こむら返りしたら、温めるのが最良です。ドライヤーで、時間をかけて温めます。ずーっとドライヤーを当てていると熱くなりますから、皮膚をさすりながら、休みながら、十分にあたためてください。布団の中から出たくないならば、手のひらで皮膚が熱くなるほどこすってください。

 中国に泰山という山があり、信仰の山で、中国の観光地にもなっています。標高が1500メートルくらいで、麓から頂上まで階段が用意されています。全7000段。日本で、3000段が最高だろうと思いますが、その倍以上です。全段走破を夢見て、3回挑戦しました。1回目の下りに膝の内側が痛くなりました。冷静に違和感をたどってみると、腰、お尻から、太ももの外側、膝の内側にと連なっていました。お尻を叩きながら下ると痛みが和らいだので、なんとか下りきることができました。この体験から、女性に膝痛が多いのは、腰、お尻、太ももの外側の、筋肉が固いからであり、膝の痛みはその結果であると理解することができました。
 なお、7000段は3回目で走破できました。聞く所によると、7000段マラソンもあるらしく、また定期的にのぼる方もいるそうです。

(2013年5月掲載)

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