鶯谷書院

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江戸教科書シリーズ
『鍼灸抜粋』
喜運院之芮編
3巻5冊
延宝8年(1680)刊
 本書は、学校の教員に読んでもらいたい。経穴部分は、大変参考になる。また、将来「~長」が付くと予想される人に、教養として読んでほしい。何にも知らないのでは、迫力がない。
 日本伝統鍼灸学会の要職にある人はもちろんです。
『鍼灸要歌集』
安井昌玄編
5巻5冊
序は元禄6年(1693)
奥付は元禄8年(1695)
 思うに、「要」にしても、「歌」にしても、たいへんよく研究なさって、この本を作り上げている。ただし、類似書があるので、安井氏が初めに編集したのでは無いかも知れない。
 中医学を持ち出さないなら、教科書にしても良いくらいである。少なくとも「歌」部分は、特効穴を学ぶためには貴重な文献である。
 臨床家が慌ててよむ医書ではないが、将来、「~長」が付くだろう人は、教養として読んで置いたほうがよい。ぜひ読んでいただきたいのは、全国の教員である。
 日本伝統鍼灸学会の要職にある人はもちろんです。
江戸前期
『師説筆記』
後藤艮山述
門人の筆録になる医論集
写本(数種の異本あり)
 合理的で、理性的な人に読んでほしい。
 お灸に力を入れているかたに読んでほしい。なぜお灸なのか。
 教員に読んでほしい。
『鍼道秘訣集』
奥田意伯著
全2巻
貞享2年(1685)刊
安永2年(1773)年版もある
 江戸古典の定番。
 「心持ち」のところは、すべての鍼灸師必読。
 教育にたずわさる人は、もちろん。
『意仲玄奥』
森共之編
元禄9年(1696)成る
 原本は杏雨書屋にあって閲覧が困難だし、六然社本も売り切れである。データでその全貌をみることができるのは、せめてもの救いで有る。
 これは臨床家必読である。教育・研究にたずさわる人、全員。
江戸後期Ⅰ
『鍼学発矇訓』
宮脇仲策著
宝暦12年(1762)写
 著者のやりかたは「導引鍼法」といい、あん摩と鍼を組み合わせたもので、コリをとり除くことに主眼を置いています(コリの所在に特徴があります)。したがって、あん摩も鍼も大事にしたい臨床家必読の書。
『鍼法弁惑』
藤井秀孟著
明和2年(1765)自序
明和5年(1768)刊
 強めの刺激で単刺し、手技を行わず、直に抜くという豪快な刺法(置鍼はしない)。こういう鍼法が好みの臨床家必読の書。鍼法についても一家言あるので、教育者、研究者も読んでおいたほうが良い。
『鍼灸則』
菅沼周圭著
明和4年(1767)刊
 毫鍼、鋒鍼(刺絡)、円利鍼、お灸を使った治療(昭和鍼灸でいえば、工藤流・丸山流が近い)をしたいと思う学徒、すでに実行している臨床家。

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